2013年1月29日火曜日

キワノ Cucumis metuliferus


先日、近所のスーパーで売っているのを見つけた。以前もマンゴスチンを売っていたりと時々変わった果物を販売していたが、キワノは初めて。値段が900円くらいと高くて買うのを躊躇していたが、大学で同じサークルの方が半額出してくれるということで、購入に踏み切った。確か小学6年生の誕生日プレゼントに買ってもらって以来、2回目の対面である。






キワノ Cucumis metuliferusはウリ科キュウリ属のつる性草本で、別名ツノメロン(horned melon)、またはツノニガウリとも。原産地は熱帯アフリカとされる。(からだにおいしいフルーツの便利帳 三輪 正幸監修 高橋書店 参考) 同属ではキュウリのほか、メロン(マクワウリやシロウリなども含まれる)などの作物がある。日本に輸入されるものは、ニュージーランド産やアメリカ産が主なようだ。(今回購入したのはアメリカのカリフォルニア産であった)
外観は黄橙色でトゲが生え、切ると鮮やかな黄緑色でゼリー状の果肉が現れる。果肉の一つ一つに種子が一つ入っており、例えればミカンのつぶつぶの全てにタネが入っている、というところだろうか。いかにも南国フルーツらしい姿である。


半分に切ってみた。果肉は前回買ったものや本の写真のものに比べて随分と黄色っぽかった。品種の違いなのか、過熟していたのかは分からない。匂いはほとんどなく、わずかにキュウリに似た青っぽいさわやかな香りがした。


サークル(管弦楽団)の人たちと一緒に食べてみた。(外観を見て「モヤッとボールみたい」、という人もいた。懐かしい)
分かってはいたがほとんど味がない。例えるならば、キュウリの青臭さを取って、若干の酸味を加えた感じだろうか。みずみずしく、一応さわやかではある。一緒に食べたサークルのメンバーも皆微妙な表情。美味しい、まずい、でなく味がない、という感想が大半だった。少しだけバナナみたいな香りがする、という人もいた。
一方、食感の方はそれなりに好評のようだった。ゼリー状の果肉は、他の果物ではあまり似たものがないように思う。

家に帰ってから食べ方をいくつか試した。
最初に砂糖をかけてみた。いくつかのサイトに書いてあった食べ方だが、これは個人的にはいまいち。キワノのさわやかさが消え、ただ甘くなってしまったように思う。
次にヨーグルト(砂糖入り)にかけてみた。これはなかなか美味しかった。キワノの食感がヨーグルトにマッチし、アロエヨーグルトにも似た感じになった。

キワノは食感とみずみずしさが身上、味は美味しいわけではない(というか無味)が、十分に価値のある果物だと思う。ただ、4桁に迫る値段がそれに相応か、というと微妙である。リンゴやミカンなど美味しい果物がずっと安い値段で売っているのだから。ただ、一度試してみる価値はあると思う。


来年は採れた種から栽培できたらと思います。


追記

→同年に栽培を行ったので、その様子を別記事にて少し紹介しています。(2013年 栽培の様子1

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