2013年2月12日火曜日

ルタバガ Brassica napus var. napobrassica


藤沢市内のとあるお店に食事に行った。店内には小さな野菜売り場があるのだが、そこにあったのがルタバガである。
長さは20センチくらい。図鑑に載ってるものに比べると随分細長いように思ったが、生産者のたそりあ農園さんのブログ(http://tasoria.s365.xrea.com/)には、「地力があまりないのでうちの畑のは大きくない」と書かれてあったので、実際はもっと大きくなるものなのだろう。

「草土 花図鑑シリーズ4 花図鑑野菜」 (草土出版 芦澤正和、内田正宏 監修 平成8年10月7日第1刷発行)を参考にすると、
ルタバガ (rutabaga, Swedish turnip, Russian turnip) アブラナ科アブラナ属の2年生草本。アジア・ヨーロッパ北部が原産とされ、洋種ナタネから生じたと推定されている。寒冷地帯に広く分布し、貯蔵性に秀でているのでヨーロッパでは冬場の重要な野菜であり、食用以外に家畜の飼料としても使われている。日本には明治初年に渡来したが、当時は主として飼料用に使われていた。

つまり、洋種ナタネ(セイヨウアブラナ)の根(正確には根と茎の両方)が肥大するようになったのがルタバガということらしい。
切ってみた。
断面は、外側が薄い橙色で、中心ほど白っぽい。もっとも、品種によって色は幾分異なるようである。繊維が多いためか、切るときにカブや大根ではあまり感じないザクザクとした切り心地だった。購入してから既に10日ほどがたっていたのだが、す(空洞)などは見られなかった。貯蔵性はかなりあるようだ。
調理後。
ふたを開けるとブロッコリーやキャベツなど他のアブラナ科野菜をゆでた時に近い香りがした。
今回はルタバガそのものの味を確かめてみよう、ということで素焼きにして味噌をつけて食べた。
味は、僕にはブロッコリーの茎をゆでたもの近いと感じた。甘みがあり、幾分ねっとりとしている。葉も甘く、特にあくは感じなかった。(最初感じた気がしたが、多分気のせい) カブを素焼きして食べたことがないから比較しようがないが、カブとはあまり似ていないように思った。また母は大根に似ている、と言っていたが、確かに繊維質のために漬物のたくあん(大根から作る)に近い食感だった。

初めて食べたルタバガは普通に美味しかった。逆にいえば際立った特徴がないかもしれない。 カブや大根など、雰囲気が似た野菜が沢山ある中ではなかなか広まらないかもしれないが、もっとあちこちで売られてもいいと思う。
今度は別の調理法で食べてみたい。



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